何のために叱るのか?ー「叱る依存がとまらない」を読んでー
こんにちは
引き算の子育てで子どもの主体性を伸ばすコーチ伊藤夏美です。
先日「叱る依存がとまらない」の読書会に参加しました。
ドキっとする内容です。
私たちが人を叱る時、自分の中ではどんな想いがあるでしょう。
「ちゃんとしつけなきゃ」
「甘やかしたら、ずっと人に迷惑をかけ続ける」
「誤った行動をした人は罰しなければ」
などなど、相手を正さなければいけないという正義感が働いているかも知れません。
でも「叱る」では相手を変えられないとしたら…
しかも「叱る」ことで叱っている方が気持ちよくなるとしたら…
この本によると人は叱られると、その状況から逃れるためにその場だけ行動を改めるけれど、その人を変えるほどの効果はないとのこと。
「〇〇やりなさい!」と子どもを叱っても、その時はイヤイヤやるけれど習慣にはならず同じ過ちを繰り返しますよね。
根本は改善されず、言われなければやらないとか、言われたら反発する、ひどくなると無気力になるという副作用も。
そして、もっと怖いのは叱っている時にドーパミンが出たり、叱って相手を思うように動かした(とその場限りでも思える)ことで自己効力感を得てしまったりして「叱る」に依存してしまうこと。
エスカレートすると虐待やDVにつながるということ。
衝撃でしたね…
人は叱ることで気持ちよくなる。
私はコーチングを学び、子育てに取り入れたことで叱ることがなくなりました。
自分が嫌だと思うことは嫌だと伝えますが、叱りません。
そう言うと「甘やかしたら将来困る」と言われることがあります。
でもね、叱らずに自分の思いを伝えて、本人に考えて行動してもらった方が早いですし、自分で腹落ちして行動しているので習慣化しやすいのです。
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