思春期でも大丈夫!親が少し変えるだけで子どもが“自分から話し出す”方法
目次
思春期の子どもが自分から話し出す関わり方とは?
「最近、子どもと会話が減った気がする」
「こちらから話しかけても、そっけない返事ばかりで、会話が続かない」
こんなふうに感じることはありませんか?
思春期の子どもとのコミュニケーションに悩む親は多いですが、その理由を「成長したから仕方ない」と諦めてしまうのは、もったいないことです。
実は、親の関わり方を少し変えるだけで、子どもは驚くほど話し出すようになります。
この記事では、子どもが「話してもいいかな」と思える関係を築くための具体的な方法を紹介します。
子どもが話さなくなるのはなぜ?
思春期の子どもが口数が減るのには、いくつかの理由があります。
一つ目は、「親に分かってもらえない」と感じること。
例えば、子どもが「友達とちょっとケンカしちゃった」と話してきたとします。
このとき、親が
「それはあなたが悪かったんじゃない?」
「ちゃんと謝らないとダメよ」
と返すと、子どもはどう感じるでしょうか?
おそらく、「やっぱり親に話してもムダだな」と思ってしまうでしょう。
子どもは、アドバイスが欲しくて話しているわけではなく、「わかってもらいたい」「ただ聞いてほしい」と思っていることがほとんどです。
二つ目の理由は、「自立心が芽生えることで、親と距離を取りたくなる」ということ。
思春期になると、「自分の考えで動きたい」「親に口を出されたくない」と感じるようになります。
そのため、「今日はどうだった?」と聞かれても「別に」と答え、親が深く関わろうとするほど反発してしまうのです。
三つ目は、「話すタイミングが合っていない」ということ。
親が「今話してほしい」と思っていても、子どもが話したいタイミングとは限りません。
例えば、学校から帰ってすぐに「今日の授業どうだった?」と聞かれても、子どもは疲れていて話す気になれないかもしれません。
反対に、お風呂上りなどリラックスしているときに、ふと「今日さ…」と話し始めることもあります。
親のちょっとした意識の違いで、子どもが話したくなくもなるのです。
子どもが話したくなくなる親の対応とは?
子どもとの会話が減っていると感じたら、まずは「自分の話し方」に意識を向けてみてください。
知らず知らずのうちに、こんな対応をしていませんか?
1. 質問攻めをする
「学校どうだった?」
「友達と何話したの?」
「部活は楽しい?」
こうした質問をたくさんされると、子どもは「尋問されている」と感じてしまいます。
親としては「もっと話してほしい」という気持ちから聞いているだけでも、子どもにとってはプレッシャーになりやすいのです。
2. 正論を押しつける
「だから、最初からちゃんとやっておけばよかったのに」
「そういうときは、こうすればいいでしょ」
正論は、聞いていて気持ちがいいものではありません。
子どもは自分なりに考えたうえで話しているので、親から「こうしなさい」と言われると、「分かってもらえなかった」と感じ、次第に話さなくなります。
3. 説教モードに入る
「前にも言ったでしょ?」
「何回同じこと言わせるの?」
こうした言葉が続くと、子どもは「話すと怒られる」と思い、親に話すこと自体を避けるようになります。
本当は悩みを打ち明けたかったとしても、最初から「どうせ怒られる」と思えば、何も言わなくなってしまうでしょう。
子どもが自然と話し出す親の関わり方
では、どうすれば子どもが「話してもいいかな」と思えるのでしょうか?
ポイントは、「話させようとしないこと」です。
無理に会話を引き出そうとするのではなく、子どもが「話しやすい環境」を作ることが大切です。
1. 「聞くこと」に徹する
親が話したくなるのを待つことが大事です。
子どもが何か話し始めたら、「それで?」と促すくらいの気持ちで聞いてみてください。
反応としては、「へぇ」「そうなんだ」くらいでも十分です。
大げさにリアクションを取らず、穏やかに聞くことを意識すると、子どもは「話しやすい」と感じるようになります。
2. 沈黙を怖がらない
会話の途中で沈黙が生まれると、つい「次の話題を振らなきゃ」と焦ってしまうことはありませんか?
でも、沈黙の時間こそ、子どもが「話そうかどうか」を考えている大切な時間です。
すぐに親が口を挟まず、10秒くらいは黙って待ってみるのもひとつの方法です。
3. 結論を急がない
子どもが話してくれたとき、「で、どうするの?」とすぐに結論を求めてしまうと、話が続きません。
話すことで子ども自身が考えを整理することも多いので、「話してくれてありがとう」と受け止めるだけで十分なこともあります。
まとめ:話させるのではなく、話したくなる環境を作る
子どもが話さなくなるのには理由がありますが、親のちょっとした意識の違いで、会話は自然と増えていきます。
・子どもの話を「引き出す」のではなく、「聞くこと」に徹する
・「共感」を優先し、アドバイスは控える
・沈黙の時間を大切にし、焦らず待つ
このように、「子どもが話しやすい環境」を意識することで、
「最近、子どもが自分から話してくれるようになった」と感じる瞬間が増えていくはずです。
まずは、今日の会話の中で、「聞くこと」に意識を向けてみてはいかがでしょうか?
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